秋分の日の決め方は?お彼岸(お墓参り)の食べ物おはぎの由来は?
いきなり質問ですが、秋分の日がどのような日なのか詳しく説明できますか?
なんとなく、「秋分の日と言えばお彼岸」 → 「お彼岸(お墓参り)にはおはぎを食べる」というイメージの方もいらっしゃると思います。
今回は、秋分の日の由来(意味)や決め方、そして、なぜお彼岸(お墓参り)の定番の食べ物がおはぎなのかに関して調べてみました!
秋分の日とは?
「秋分の日」は今でこそ国民の祝日となっていますが、かつては「秋季皇霊祭」という歴代の天皇・皇后などの霊を祭る儀式の日でした。
しかし終戦後、まだGHQの統治下にあった1948年に「国民の祝日に関する法律」が制定されて、その時に「秋季皇霊祭」が廃止され、「祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ日」として秋分の日が祝日になりました。
秋分の日はいつ?決め方は?
秋分の日がいつなのか毎年検索する方が多いようですが、秋分の日は固定日ではなく、これまで9月22日~24日の日付になっています。
秋分の日の決め方は少し複雑ですが、国立天文台が毎年2月に翌年の秋分の日の日付を発表しています。
この国立天文台が発表する資料が「暦要項」というのですが、この「暦要項」の中には、
・日食や月食など月に関係する事
・日の出や日の入りなど太陽に関係する事
・国民の祝日つまり春分の日や秋分の日など暦に関係する事
などの情報が載っています。
秋分の日は天文学上は「秋分日」と呼ばれ、秋分日とは太陽が秋分点を通過する日のことです。
秋分の日は「昼と夜の長さが同じになる」と言われていますが、厳密にいうと昼の方が若干長いようです。
詳しい説明に関しては国立天文台のホームページを参照くださいm(__)m
→秋分の日・春分の日の決め方に関してはこちら
→秋分の日・春分の日がなぜ固定ではないのかに関してはこちら
秋分の日とお彼岸(お墓参り)の関係は?
秋分の日を中心とした7日間を秋彼岸(あきひがん)と言います。
その7日間の初日を「彼岸の入り」と言い、最終日を「彼岸の明け」と言います。
そして、秋分の日はちょうど真ん中なので「彼岸の中日(ちゅうにち)」と言われています。
そもそも彼岸というのは、仏教用語で「亡くなった先祖達の霊が住む世界」のことを指すそうです。
仏教では亡くなった故人の世界が西にあると言われ、太陽が真西に沈む秋分の日は、故人への思いが一番通じやすい日とされています。
彼岸花(ひがんばな)
彼岸と言えば彼岸花を思い浮かべる方もいると思います。
彼岸花は、秋彼岸の時期に咲く花で開花日数が7~10日くらいです。その開花日数と彼岸の日数と似ているので彼岸花と名付けられたと言われています。
秋分の日(お彼岸、お墓参り)の食べ物おはぎの由来は?
お彼岸と言えば「おはぎ」が定番の食べ物ですよね。
似たものが春の彼岸にもあります。春に食べる「ぼたもち」はこしあんで作られたもの、秋に食べる「おはぎ」はつぶあんで作られたものです。これには理由があります。
あんこの材料である小豆は4~6月に種を蒔き、9~11月に収穫をします。
つまり、収穫したばかりの小豆は皮も軟らかいので「つぶあん」として使い、春の彼岸までとっておいた小豆の硬い皮は取って、「こしあん」として使うのが理にかなっているという訳です。
そして、小豆の赤い色が魔除けの効果があると言われていたこともあり、邪気を払うために先祖へのお供え物として使われたとも言われています。
また、おはぎに使う砂糖はかつて超がつくほどの高級品でしたので、大切な人、大事な日のために使うものとされていたそうです。
お彼岸の定番おはぎの由来は、季節的なもの、魔除け効果という言伝え、そして、贅沢品を大切な人・日に使うというところから来ているようです。
以上、秋分の日の由来(意味)や決め方となぜお彼岸(お墓参り)の定番の食べ物がおはぎなのかに関して紹介しました。
今年の秋分の日はおはぎを食べようと思われたのではないでしょうか?(笑)
最後に、YouTubeに「お彼岸」のわかりやすい動画説明がありましたので載せておきますね。
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