お月見団子の由来と意味は?いつ食べるの?数や並べ方は?
9月にあるイベントと言えばお月見ですが、ただ単にお月見団子をバクバク食べる日だと思っていませんか?
実はその団子も色んな意味が込められていたのです。
お月見団子の由来や並べ方・供え方など、そもそものお月見の由来も含めて紹介していきたいと思います。
お月見の由来や月見団子の意味は?
お月見とは旧暦8月15日と旧暦9月13日に月を観賞する行事です。
旧暦8月15日は「十五夜」「中秋の名月」「芋名月」と呼ばれ、旧暦9月13日は「十三夜」「栗名月」などと呼ばれます。
旧暦は現在使われている暦と比べて1年間の日数が違うので、毎年日付が変わります。
ちなみに2015年は十五夜が9月27日、十三夜が10月25日にあたります。
十五夜と十三夜、どちらか一方だけ見ることを「片見月」といい、縁起が悪いとされています。
さて、お月見の由来はというと中国から伝わったとする説が有力なようです。
中国では昔から「望月」という月を見る催しがあり、それが平安時代に遣唐使によって日本に伝わったとされる説です。
歴史はとても古く、909年に醍醐天皇が初めて月見の宴を開いたという記録が残っています。
しばらくは貴族だけで楽しむ行事だったようですが、江戸時代頃から庶民にも広まり、ポピュラーなものになったようです。
最初に「月見とは月を観賞する行事」と言いましたが、昔の人はただボーっと月を眺めていただけではありません。
月に感謝をし、農作物の豊作を祈願し、また収穫を感謝し、健康を祈願し、幸福を祈願し…などと色んな思いを込めてお月様を観賞していたのです。
かつて電気がない時代に夜遅くまで農作業をする際、月の光というのがとても重要でした。
なので、月見団子には無事に収穫できたお米を使って満月の形をした団子を作って、月に感謝をするという意味があります。
「お月様、あなたがいつも照らしてくれたお陰で、こんなに美味しいお米が出来ました。ありがとう。」といった感じでしょうか。
月見団子はいつ食べるの?
月への感謝を込めて作る丸い団子の他に、芋の形に作る地域もあるようです。
「芋名月」という名前にもあるように、ちょうど芋の収穫時期なので形を模してお供えするようです。
ちなみに、月見団子はお月様を見ながら食べるのが本来の形です。
つまり、月見団子をいつ食べるかというと「夜」に食べます。
丸い形をしていることから「丸く収まるように」と物事が上手くまとまるように、という願いも昔から込められていたそうです。
これなら今農業をしていない方でも、ゆっくりと噛みしめながら団子を食べて、自分の幸せを願うのもいいかもしれません。
月見団子の数や並べ方は?
もし、月見団子を手作りするなら、材料はだんご作りに最適な『だんご粉』もしくはうるち米が原料の『上新粉』を使いましょう。
そして大きさは1寸5分(約4.5cm)に作り、少しつぶします。
ボールのように球体に作ってしまうと、亡くなった方の枕元に供える「枕だんご」になってしまうので注意してください。
そして、三方(さんぽう)という専用の器に白い紙を置き、その上に団子を積んでいきます。
三方がない場合はお皿に積めば問題ありません。
月見団子の数や並べ方が決まっていて、主流なのが【十五夜】という呼び名にちなんで15個積む方法です。
1段目は3×3で9個、2段目は2×2で4個、3段目は2個並べます。
これを基に【十三夜】では13個積みます。3段目の2個を取り除いた形です。
この他に12個・13個という積み方や、簡略化して5個積む地域などもあります。
そして、置く場所ですが月から見える床に置くのが一般的です。
その際、月から見て左側に自然のもの(ススキや農作物など)、右側に作ったもの(月見団子)を置くと良いとされています。
以上、今回はお月見と月見団子の由来と意味、月見団子はいつ食べるのか、月見団子の数や並べ方を紹介しました。
大切なのは必ずお供えしてから食べるということです。
たまには電気を消してゆっくりと自然の光を味わってみるのもいいかもしれませんね☆彡
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