野菜ジュースは意味ない?野菜の代わりになるか出典で整理

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野菜ジュースは「意味ない」のかという疑問に対し、今回確認した出典のうち、伊勢市・岐阜大学医学部附属病院・カゴメの3つでは、野菜ジュースは「野菜の代わり」ではなく「補助」「野菜を補う物」と位置づけられています(農林水産省とe-ヘルスネットは、野菜350gの目標量の出典として使っています)。一方で、加工によって吸収率が高まる成分があること、ビタミンCや食物繊維が減ることも、メーカー自身の説明に書かれています。ここでは、確認できた出典に書かれている範囲だけを整理します(2026年10月23日確認)。なお、今回確認した出典には、野菜ジュースだけで1日の野菜の目標量を満たせるかを数値で判定した記述は見つかりませんでした。

野菜の1日の目標量は350g以上

農林水産省 関東農政局のページには、健康を維持するために必要な野菜の摂取目標量を成人1日当たり350g以上としている、と書かれています(出典は健康日本21(第3次))。同ページでは、国民健康・栄養調査(令和6年)の1日当たり平均摂取量は258.7gで、目標の74%程度とされています。

厚生労働省の健康づくり情報サイト「e-ヘルスネット」にも、1日に350g以上の野菜類を食べることを国が推奨していると書かれており、野菜が主材料のお浸しやサラダなどの副菜なら5〜6皿分に相当するとされています。

出典に書かれている野菜ジュースの位置づけ

出典 書かれている内容
伊勢市(令和3年7月発行の資料) 野菜をジュースにすると食物繊維やビタミンなどの栄養素が少なくなり、噛む力も必要なくなる。飲みやすくするために砂糖や塩が使われている物が多い。一方で、βカロテンなどジュースにすると吸収しやすくなる栄養素もあり、手軽に飲めるメリットもある。あくまで補助的な役割と考える、とされています。
岐阜大学医学部附属病院 栄養管理室(2020年9月の掲示) 「野菜ジュースは野菜の代わりになる?」という問いに対し、生の野菜と比較すると食物繊維が減少していることがある。飲みやすいよう果汁や砂糖が入っている商品もある。「野菜の代わりではなく、野菜を補う物」と考えるとよい、とされています。
カゴメ株式会社(お客様相談センターのQ&A) 野菜350gは厚生労働省が推進する成人1日の野菜摂取目標量(健康日本21)で、野菜飲料は不足しがちな野菜を補えるため、毎日の野菜摂取の補助として活用できる。ジュースへの加工で野菜の固い細胞壁が破壊されることで、生の野菜よりも栄養吸収率が高くなる栄養素がある。一方、ビタミンCと不溶性を中心とした食物繊維といった失われる成分があるので、生野菜や温野菜もバランスよく食べることも大切、とされています。

吸収率について、メーカーが示している数値

カゴメのQ&Aでは、トマトのリコピンではおよそ3.8倍、にんじんのβカロテンではおよそ1.5倍、吸収率が高まるという研究結果も報告されている、と書かれています。同じQ&Aには、評価方法が異なること(リコピンは血中リコピン量を示す数値、βカロテンは吸収率での比較)、野菜加工品は原料野菜の全成分を含むものではないことも注記されています。この数値はリコピンとβカロテンについてのもので、他の栄養素や他の商品に当てはまるとは書かれていません。

「意味ない」への、出典から言えること

  • 伊勢市と岐阜大学医学部附属病院の資料は、野菜ジュースを「野菜の代わり」とは位置づけておらず、「補助」「補う物」としています。
  • メーカー(カゴメ)は、毎日の野菜摂取の補助として活用できるとしています。
  • 加工によって吸収率が高まる栄養素(リコピン、βカロテン)と、失われる成分(カゴメの説明ではビタミンCと不溶性を中心とした食物繊維、伊勢市の資料では食物繊維やビタミンなど)の両方が、出典に書かれています。
  • 商品ごとに原料や配合は異なるため、具体的な成分量は各商品の栄養成分表示で確認する必要があります。今回確認した出典には、特定の商品を比較した数値は含まれていません。

参考にした資料

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