今月26日から始まる2024パリオリンピック。
陸上フィールド競技「やり投げ」で、日本代表となっている、北口榛花(きたぐちはるか)選手。
去年の世界陸上で、マラソン以外で日本女子選手初の金メダルを獲得し早々とパリオリンピック内定を決めていました。
北口選手は無名のチェコ人コーチと出会うことで才能が開花しました。
そんな、北口選手のコーチは無名のチェコ人!出会いを調べてみたいと思います。
北口榛花選手のコーチは無名のチェコ人!
北口榛花選手のコーチは、チェコ人のデービッド・セケラックさんです。
デービッド・セケラックコーチ
◆デービッド・セケラックコーチ プロフィール
・1974年 チェコスロバキア生まれ ・陸上選手だったが、「やり投げ」ではなく「競歩」 ・やり投げの自己ベストは74m50 ・五輪出場歴はなし ・砲丸投げにも取り組んだことがある ・2018年よりチェコのやり投げのジュニアコーチ ・印刷会社を経営 |
やり投げ男子の世界記録はヤン・ゼレンスキー、女子の世界記録はバルボラ・シュポタコバと共にチェコ人が保持しているほどの強豪国ですが、読売新聞オンラインによると、セケラックさんは、陸上で初めに取り組んだ競技は「競歩」だったとのこと。
その後、投てき種目にも挑戦したが、オリンピックに出場はできませんでした(世界陸連公式サイトによると、やり投げは74.5m)。
2018年から、チェコ代表チームのジュニアコーチをしています。
投てき種目に取り組んでいた頃、「いろんな細かい事を自分一人で考える事が多かった。」というその習慣が、指導者になっていきていると話しています。競技成績は、無名ですがコーチとしては、強豪国チェコ代表ジュニアチームのコーチをしています。
北口榛花選手のセケラックコーチとの出会い
北口選手とセケラックコーチの出会いは、時事通信によると2018年11月のフィンランドで行われたやり投げの国際講習会。
その時、チェコ代表ジュニア世代でコーチを務めるセケラックさんから「君のこと知ってるよ。」と声をかけられた。
北口選手は、2016年日本大学入学後、右肘の故障や専門コーチが不在になったことにより伸び悩んでいました。この時、セケラックさんに「コーチがいない」と打ち明けると、「東京オリンピックで、メダル取りたいんじゃないの?」と心配され、北口選手は自身の殻を破るチャンスだと思い、意を決して「チェコに行ってもいいですか?」と尋ねます。
そして、セケラックさんは、「是非」と快諾したそうです。
この時、北口選手は「今までは誰かが支えてくれるのを待っていた。でも、それでは思うようにいかない。自分からアプローチすることが大事だと気付いた。」そうです。
すぐにメールで連絡を取り、2019年になると単身チェコに渡り、武者修行が始まりました。この出会いから、セケラックさんの指導で課題だった下半身の使い方を改善し、助走スピードが向上して腕の振りきりの良さがより活かされる投げ方を身に付けました。
セケラックコーチ(右)に師事する北口榛花選手
その後、日本記録を樹立。
日本記録を樹立した時の北口榛花選手
そして、先にも書いた世界陸上での金メダル獲得するまでになります。
世界陸上での金メダル獲得した北口榛花選手
まとめ
- 北口榛花選手のコーチは、チェコ人のデービッド・セケラックさん
- デービッド・セケラックさんは、初めて陸上で取り組んだ競技は「競歩」
- 投てき種目のやり投げにも取り組んだが、オリンピック出場は無く、選手としては無名
- コーチとしては、2018年からチェコ代表ジュニアチームのコーチを務めている
- 2人の出会いは、2018年にフィンランドで行われたやり投げの国際講習会
- 北口選手は、セケラックさんから指導を受けてから飛躍的に成績を伸ばしている
東京オリンピックでは、やり投げ予選で日本女子初の60m超え(62m06)の投てきで、同種目で1964年の東京オリンピックの佐藤弘子さん、片山美佐子さん以来の57年ぶりの決勝進出をしましたが、決勝では、左脇腹の痛みから記録が伸ばせず12位でした。
現在、女子やり投げの世界ランキングで1位の北口選手。
パリオリンピックでは、自身が保持する日本記録(67m38)を更新し、メダル獲得、出来たら金メダルを獲得し表彰台で笑顔を爆発させて欲しいですね。
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