つるし雛の作り方!折り紙で簡単!うさぎ・金魚・桃・花・鯉のぼり
つるし雛という言葉を聞いたことがありますか?
つるし雛の始まりは江戸時代。
当時、女の子が生まれた時にその子の身代わりとなって厄を受けてもらう為に雛人形を飾る習慣がありました。
しかし、雛人形はとても高価でなかなか手に入らないものでした。
そこで布の切れ端を利用して人形などをつくり、紐でくくってつるしたのがつるし雛の始まりだそうです。
つるすものは人形の他にもたくさんあって、それぞれに願いが込められています。
今回は布の切れ端ではなく、もっと簡単に折り紙で作るつるし雛を紹介します。
・うさぎのつるし雛の作り方
・金魚のつるし雛の作り方
・桃のつるし雛の作り方
・花のつるし雛の作り方
うさぎのつるし雛の作り方
昔、赤色は魔除けとして使われていた色でした。
うさぎの赤い目も同じように魔除けの力があるとされ、神聖な生き物として扱われていました。
また、うさぎは素直で言い争いをしない性格であることから、うさぎのつるし雛には「芯のある優しい子になれますように」という願いが込められています。
今回はつるしても可愛い、風船のようなうさぎの折り方を紹介します。
①色のある面が見えるように置き、上から下へ長方形になるように半分に折ります。
②右から左に半分に折ります。
③折り畳んだ紙を開いてつぶします。裏側も同じように折って三角形にします。
④左右の角を山の頂点に合わせて折ります。裏側も同じ折り方です。
⑤左右の角を真ん中の線に合わせて折ります。
⑥図のように2回折って袋の中に入れます。
⑦裏返したら左右の角を裏側へ折ります。折った部分を隠すように間にはさみこみます。
⑧点線の部分で手前に折ります。色が少し見えるように広げながら折ります。
⑨下から優しく息を吹き込み、膨らませたら完成です。
金魚のつるし雛の作り方
金色に輝く金魚は、富の象徴であると同時に幸福を招く魚と言われています。
そして金魚のつるし雛には「金魚のように華麗に悠々と生きられるように」との願いが込められています。
また、金魚は多くの卵を産むことから多産祈願に通じる縁起のいい魚でもあります。
それでは金魚の折り方を紹介します。
最後に切り込みを入れる手順がありますので、はさみを用意して下さい。
①色のない白い面が見えるように置き、上から下へ三角形になるように半分に折ります。
②左右の角を下の頂点に合わせるように折ります。
③今折った部分を半分に折り返します。
④図の点線部分で折り、少し角がはみ出るように折ります。
⑤点線部分を折り目として、1枚だけ上に折り上げます。
⑥点線を折り目として、もう一度折り上げます。
⑦見えている白い三角部分は、裏側へ折ります。
⑧袋の部分を開いて、左右に折られていたものを前後に広げます。
⑨点線のところで折ります。
⑩赤線部分(⑨で折った部分の下)2箇所と、線対称になる部分に1箇所はさみで切り込みを入れます。
⑪⑨の折り目に沿って、ゆっくりと開いて完成です。
桃のつるし雛の作り方
桃は花・葉・種すべての部分に薬の効果がある植物です。
古くから邪気を払う果物とされ、食べると長寿の効果があると言われてきました。
また、桃は女の子の象徴でもあり、桃のつるし雛には安産祈願などの願いが込められています。
そんな可愛い桃も折り紙1枚で簡単に作れます。
①色の付いていない面が見えるように置き、上から下へ長方形になるように半分に折ります。
②更に右から左へ正方形になるように半分に折ります。
③袋を開けながら三角形に畳みます。
④裏側も同じように折ります。
⑤左右の角を山の頂点に合わせて折ります。
⑥裏側も同じように折ります。
⑦折りあげた部分の袋を開きながら四角く畳みます。
⑧裏面も同じように合計4箇所を四角く折り畳みます。
⑨四角く折った部分の左右を図のように折ります。
⑩鶴を折る時のように矢印に向かって広げながら折ります。
⑪同じように4箇所折り広げたら完成です。
花のつるし雛の作り方
つるし雛の中にある花は、「娘や孫が花のように可愛く育つように」という願いが込められています。
また紅白の梅の花などを人形の間に配置して、つるし雛全体を華やかに演出する意味もあります。
梅の花も折り紙1枚で簡単に作ることが出来ます。
それでは折り方を紹介します。
①まずは三角形に半分に折ります。
②更に三角形に半分に折り、折り目をつけたら①の状態まで戻します。
③山の頂点を持ったら下に向かって半分に折り、折り目をつけたら戻します。
④山の頂点を③でつけた折り目に向かって折り、また開いて戻します。
⑤④でつけた折り目の右端と底辺の中心を結んだ線を折り目として、右の角を左に向かって折ります。定規とはさみを使って軽く線をつけると折りやすくなります。
⑥折った部分を⑤で作った折り目に向かって折り返します。
⑦今度は⑥で出来た折り目に向かって折り返します。
⑧裏返したら右の角を左側の辺に合わせて折ります。
⑨⑧で折った部分の上の辺と平行になるように点線部分で切ります。
⑩折り紙を全部広げたら、点線部分に山折りの折り目をつけます。
⑪他の部分に谷折りの折り目をつけて、四角く折り畳みます。
⑫右側だけ中心線に向かって折ります。他の面も同じように右側だけ折ります。
⑬図の点線部分をはさみで切ります。
⑭下の角を上に折り上げます。半分より少し下に折り目をつけるのがポイントです。
⑮花びらを開いたら完成です。
⑯最終的に折り目を押さえながら花を開くと、平面に仕上がります。
鯉のぼりのつるし雛の作り方
昔から中国では「鯉が滝登りをして龍となり天まで昇った」という言い伝えがあります。
つるし雛の鯉のぼりは「立派な子供に育って欲しい」という願いが込められています。
それでは鯉のぼりの折り方を紹介します。
①色のついていない面が見えるように置き、三角形に折って折り目をつけます。
②折り紙を広げたら折り目に向かって両側を折ります。
③裏返したら図のように半分に折ります。
④裏返したら2箇所を広げながら折ります。
⑤上の1枚だけ開きます。
⑥左の角を中心線に合わせて折ったら、下から上に折り畳みます。
⑦図のように置き直します。
⑧ヒレになる部分を3箇所折ったら完成です。
⑨目やうろこなどペンで書いてみて下さい。
以上、折り紙で簡単にできるつるし雛の作り方(うさぎ・金魚・桃・花・鯉のぼり)を紹介しました。
子供の成長や健康、長寿、出世、安産など親の願いは尽きませんよね。
心を込めて手作りのつるし雛作りを楽しんで下さい♪
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