餅つきの由来と意味を保育園の子どもに説明!縁起の悪い日取り(時期)は?
年末最後のイベントと言えば餅つきです。
皆さんは臼(うす)と杵(きね)を使ってペッタンペッタンと餅つきをした経験はありますか?
今ではなかなか見られなくなった光景ですが、この伝統ある餅つきの由来や意味、そして餅つきを行う日取りなどを紹介します。
餅つきの由来と意味を保育園の子どもに説明!
昨年の年末、餅つきの由来と意味を保育園に通う子どもに聞かれました。もちろん、答えられませんでした。。。^_^;
その時に調べて、子どもに説明した内容を紹介します。子どもにはもっと簡単に紹介していますが。
まず年末に餅つきをする理由を話す前に、そもそも何故正月に餅が登場するのかを説明します。
昔から日本では正月に限らず、儀式や祭りなど非日常的な年中行事に餅は欠かせないものでした。
桃の節句にある菱餅、端午の節句にある柏餅などがそうです。
餅の語源はいくつかあり、持って出るという意味で「持ち飯(もちいい)」であるという説や、粘るという意味の「糯(もち)」を使った「糯飯(もちいい)」であるという説などがあります。
糯飯(もちいい)という名称がやがて毛知比(もちひ)に変わり、17世紀頃に毛知(もち)へと変化しました。
また餅の語源として「望月(もちづき)の望(もち)である」という説もあります。
望月とは満月の事で円の形が円満を連想させるとても縁起が良いものでした。
また祭りの際には太陽や月に見立てて餅を丸くして、その餅に願いを込めて食べていたと言われています。
そして一年の始まりである正月はもちろん「祈願する日」ですので、おのずと餅が登場することとなったのです。
次に餅つきをする意味を紹介します。
餅つきをして餅を作るという事は、実りの成果を表し神様に豊作を感謝すると同時に、翌年の豊作も願おうという事なのです。
また昔の日本では、近隣の人に我が家の経済状況などを知らせる手段として、餅の贈答が行われていたそうです。
餅を贈答する習慣の名残として、今でも家を建てる時に、餅を投げて近所の人に振舞う地域があります。
そして、年末の餅つきで作る餅は①鏡餅②雑煮用の2種類です。
①鏡餅というのは、神様にお供えするものです。
②雑煮用というのは、正月に自分たちで食べるためのものです。
古くから作物の神・農業の神として崇(あが)められている歳神様という神様がいます。
正月に歳神様をお迎えして、その年の豊作を願うと同時に家族の健康などもお願いします。
そして、その歳神様が宿る場所が鏡餅だと言われています。
鏡というのは昔から霊力が宿るものとして扱われ、餅もまた神聖な力が備わっていると言われてきました。
神聖な餅で神聖な鏡を形作った『鏡餅』は、まさに神様の為に作られたものなのですね。
こういった鏡餅を作る為の餅つきというのは古くからあったそうで、奈良時代あたりでは既に神社に鏡餅が供えられていたそうです。
こうして歳神様の力が宿った鏡餅はもちろん神聖なものなので『切る』とは言わずに『開く』、つまりこれを鏡開きと言います。
昔は、この神聖な餅を小さくして、家の主人が家族や使用人などに分け与えていました。
「歳」神様の「たま」しいを皆に与える、これが現代の「お年玉」の始まりだとも言われています。
今となっては現金を渡す事が定番になってしまいましたが、昔のお年玉は神聖な餅だったのですね。
そして②の餅ですが、主に関東地方では四角い餅、関西地方では丸い餅を雑煮に入れるようです。
雑煮の他に焼いて食べる人も多いかと思います。
いずれにせよ神様にお供えする餅を食べるということは、神様から生命力を頂くということなので、とてもありがたいことなのです。
このように餅つきをして餅を作るというのは、神様へ供えるという宗教的な理由と、近隣住民と交流するという社会的な理由とがありました。
餅つきのの縁起の悪い日取り(時期)は?
次に、いつ餅つきを行ったらいいのかを紹介します。
というのも、実は餅つきには縁起が悪い日取り(時期)があるので注意が必要です。
①12月29日
まず初めに紹介する縁起が悪い日は29日です。
9がつく日に餅をつくと「苦餅」と言い、「苦持ち」と解釈され29日は避けられる傾向にあります。
ただ、29を「フク」と読み「福餅」を作ろうと、あえてこの日に行う地域もあるそうです。
②12月31日
次に紹介する縁起が悪い日は31日です。
31日に作ると「一夜餅」と言われ、避けたほうがいいと言われています。
一夜餅を避けたほうが良い理由もいくつかあります。
・神様にお供えするものなので、前日に急いで作るなんて失礼である
・忙しく準備する様子が、葬式などの悪い事を連想させる
・一晩では餅が十分に固まらず、2段に重ねた鏡餅が沈んでしまって縁起が悪い
などが理由だそうです。
③12月26日
最後に紹介する縁起が悪い日は26日です。
6がつく日に餅をつくと、「ろく」なことがない…と避けられることがあるようです。
では逆にいつ餅つきをしたらいいのかと言うと、実は決まっていません。
縁起が悪いと言われている日を避けるとなると、12月27日、28日、30日あたりになります。
この中で、「8」がつく12月28日が最も縁起が良い日とされています。
8は末広がりと言われ、8を横にすると∞になるからです。
やはり神様にお供えする大切なものなので、語呂合わせも重要なのですね。
以上、今回は餅つきの由来と意味、!縁起の悪い日取り(時期)を紹介しました。
小学生の頃は餅つきは毎年してましたが、ここ最近は餅つきをした記憶がありません^_^;
また、久しぶりに餅つきしたくなってきました(^^)
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