モンドセレクションが怪しい?価値の実態や信憑性は?審査基準やお金(費用)は?

モンドセレクションが怪しい?価値の実態や信憑性は?審査基準やお金(費用)は?

かつてサントリーが販売する「ザ・プレミアム・モルツ」のテレビCMで

「モンドセレクション最高金賞3年連続受賞」

というフレーズが使われていました。
モンドセレクション3年連続最高金賞受賞したサントリーザ・プレミアム・モルツ

このCMがきっかけとなり、日本で急速に広まったモンドセレクションとはいったいどういったものなのでしょうか?

今回は、モンドセレクションに関して調べてみました。

・モンドセレクションとは?
・怪しい?価値の実態や信憑性は?
・審査基準やお金(費用)は?






モンドセレクションとは?

モンドセレクションとは、ベルギーに本部がある民間の品評団体の名称です。

そして、この団体から与えられる認証(日本では賞という表現もします)のことも指します。
モンドセレクションの受賞メダル

1961年に創設されたこの団体には、毎年世界各国からたくさんの商品がエントリーされ評価を受けます。

第54回目となる2015年大会の授賞式はポルトガルで行われ、2014年はフランス、2013年はスウェーデンとヨーロッパの各地を巡回しており毎年6月に行われています。

モンドセレクションの認証を受けた商品は、認証メダルを受賞マークとして商品のパッケージ等に貼ることが出来ます。
モンドセレクション最高金賞受賞をパッケージに

受賞マークの使用期限は受賞した年から3年間

実際に受賞した企業の中には

  • 売り上げが3.5倍になった
  • 取引先の反応が変わった
  • 受賞したことで堂々と高級品だと銘打つことが出来た
  • 会社の知名度が上がり、地元の小学生が工場見学に来てくれるようになりました

などの喜びの声が上がっています。

このように受賞したことをメディアに取り上げられ、注目されるようになった企業は少なくありません。

受賞した香川県にある大庄屋は、東京・新宿にあるアンテナショップへの出店要請を県知事から直々に受けたそうです。
ゆうげんモンドセレクション金賞受賞の香川県大庄屋の幽玄プレミアム

また、福岡県にあるマルボシフーズは、受賞後にドイツから問い合わせがあって取引が始まったようです。

モンドセレクションが怪しい?価値の実態や信憑性は?

インターネット上では

「モンドセレクションって怪しいんだけど。。。」
「モンドセレクションって本当に価値あるの?」

などのコメントが見られます。

疑問視する理由のひとつとして、

モンドセレクションがコンクール形式の相対評価ではなく、費用をかけて行う審査で絶対評価だからということがあります。

毎年受賞数が決まっている訳ではなく、一定の基準をクリアすれば認証が与えられるシステムです。

ちなみに、2014年大会の応募総数は3163点でした。

そのうち【最高金賞】を受賞したのは400点、【金賞】は1389点、【銀賞】は787点、【銅賞】は222点でした。

受賞数を合計すると2798点となり、応募総数の9割近い商品が何らかの賞をもらったことになります。

この受賞商品2798点のうち2221点がアジアからのエントリーで、応募総数全体における日本企業の割合は約7割にも上ります。

つまりモンドセレクションが世界基準の審査とはいえ、ほとんど日本の商品が受賞しており、日本以外の国ではあまり知られていない賞のようです。

モンドセレクションの審査基準やお金(費用)は?

では、モンドセレクションの審査基準やかかるお金、費用を紹介します。

まず、エントリーされた商品は菓子・美容など大きく7ジャンルに分けられ、そこから細かく100以上のグループに分けられます。

審査員は世界各国から集められ、ミシュラン獲得レストランのシェフ・大学講師・フランス料理専門家・ヘルスコンサルタント・日本人シェフなど各分野のエキスパート達で4ヶ月間に渡り審査をします。
モンドセレクションの審査基準

審査は20項目とも言われていますが、詳細は公表されていません。

項目の中に

  • 味覚
  • 衛生
  • パッケージに記載されている成分などが正しいか
  • 原材料
  • 消費者への情報提供

等の項目があると言われ、項目ごとの点数を加算していき総合得点によって賞が決まります。

受賞種類と総合得点

  • 優秀品質最高金賞(グランドゴールドメダル):90~100点
  • 優秀品質金賞(ゴールドメダル):80~89点
  • 優秀品質銀賞(シルバーメダル):70~79点
  • 優秀品質銅賞(ブロンズメダル):60~69点

また、連続で受賞した年数によってトロフィーも贈られます。

  • 優秀品質賞を25年間連続達成:25周年記念トロフィー
  • 優秀品質賞を10年間連続達成:クリスタル・プレステージ・トロフィー
  • 金賞または最高金賞を3年連続達成:インターナショナル・ハイクオリティー・トロフィー

次は、かかるお金、費用に関してです

1製品あたりの審査費用は1100ユーロ、日本円にすると15万円程度になります。

申請に必要な書類作成や、申請手続きなどを代行する業者まであるそうです。

日本製品が全体に占める割合や受賞率の高さから怪しいだとか信憑性が低いと思われてしまいますが、しっかりとした機関、審査員が評価しているようです。

世界的審査で金賞を受賞したお菓子ということで、「美味しさ」が認められた商品だと思いがちですが、モンドセレクションは美味しさ以外の査定も総合しての評価になります。

多くの企業がモンドセレクションを受賞するために努力をしています。

モンドセレクションという機関も継続できなければ意味がありませんのが、しっかりとした基準を設け審査しているようです。

もちろん、モンドセレクションで受賞していないからといって商品が良くないわけではありませんが、一つの信頼と考えて良さそうです!









ここまで読んで頂いてありがとうございました! もし記事が面白いと感じてもらえましたら、下の「Tweet」などSNSでのシェアしていただけるとすごく嬉しいです☆

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


関連記事

  1. 堀江貴文 夢