クリスマスキャロルとは(意味)?あらすじ要約と登場人物は?
クリスマスキャロルと言われると、稲垣潤一さんの「クリスマスキャロルが流れる頃には」をイメージしちゃったりしませんか?(^^
そもそも、クリスマスキャロルの意味を知らない方は結構多いです。なんとなく「クリスマスソングのことでしょ?」とあいまいだったり。
今回は、クリスマスキャロルとは何なのか、その意味と、クリスマスキャロルという小説のあらすじ要約と登場人物を紹介します。
クリスマスキャロルとは?意味は?
クリスマスキャロルとクリスマスソングとは厳密に言うと違います。しかし、今では明確な判断基準はありません。
そもそもキャロルとは収穫の時期などに歌われる民謡のようなものでした。
そこに宗教的な歌詞が付けられるようになり、やがてキリストの誕生にまつわる場面や逸話などが歌詞となったクリスマスキャロルが生まれました。
Carolの英語の意味としては『宗教的な祝歌や聖歌』という意味です。
欧米ではクリスマスイブの夜、教会に集まった子供たちがクリスマスキャロルを歌いながら近所の家を訪ねる慣習があり、これを英語では「キャロリング」と言います。
一般的に、クリスマスキャロルとして呼ばれている代表的な曲は「きよしこの夜」「荒野の果てに」「もろびとこぞりて」など。
また、クリスマスキャロルは歌だけでなく、小説も有名です。
小説「クリスマスキャロル」はイギリスで1843年に発行された中編小説です。
著者はイギリスの文豪チャールズ・ディケンズで、この「A CHRISTMAS CAROL」をきっかけに、チャールズ・ディケンズは世界的に有名な作家となりました。
クリスマスストーリーとしてはとてもポピュラーな作品で、アメリカなどで映画化もされています。
もちろん日本語訳の本もあります。
舞台化などもされていて、2013年に草刈正雄さんが主演を務められました。
では、
小説「クリスマスキャロル」がどのような物語なのか、登場人物とあらすじ要約を紹介します。
読書感想文にこのクリスマスキャロルが選ばれることも多いので参考にしてみてください。
クリスマスキャロルの登場人物紹介
まずは、クリスマスキャロルの主な登場人物(人間5人と幽霊3人)を紹介します。
■エベニーザ・スクルージ
物語の主人公。会計事務所を営む、冷酷非道な初老の男性。
■ジェイコブ・マーレイ
会計事務所の共同経営者だったが7年前に他界。
■ボブ・クラチット
会計事務所の社員。
■ティム・クラチット
ボブの末子で下半身が不自由の身。
■フレッド
スクルージの妹の息子、つまりスクルージの甥。
■第一の幽霊、第二の幽霊、第三の幽霊
クリスマスキャロルのあらすじ要約
小説クリスマスキャロルとは、主人公がクリスマスイブの夜に不思議な体験をする事で心を入れ替えるというお話です。
物語は19世紀のロンドンが舞台。
主人公スクルージは、クリスマスイブも仕事に追われていました。
ケチで頑固で金儲けの事しか考えていないスクルージは、取引先だけでなく友人や知人、隣人にいたるまでありとあらゆる人から嫌われていました。
甥であるフレッドからクリスマスパーティーに誘われても追い返し、少ない給料で働き尽くめのボブがたった1日のクリスマス休暇を申請しても嫌味ばかり言います。
仕事が終わり自宅に帰ったスクルージの前に、7年前に亡くなったマーレイの霊が現れて忠告をします。
スクルージ(左)の前に現れたマーレイの霊(右)
マーレイは生前の行いが悪かったせいで7年経った今でも成仏できずにいること、スクルージも今のままではマーレイも同じ道をたどってしまうこと、そしてスクルージの前に3人の幽霊が現れることを告げて消えていきました。
眠りについてスクルージの前に第一の幽霊が現れます。
この霊は「過去を見せる幽霊」で、かつては家族の中でも妹にしか心を開かなかった少年時代、そして金銭欲・物欲の塊となってしまった青年へと変化していく様子を見せ付けます。
なかでも、別れを告げ去っていった婚約者が他の男性と結婚し、子供を囲んで幸せな家庭を築いている姿を見せられた時は、苦痛に耐えられないスクルージは幽霊に掴みかかりました。
その後、スクルージの前に「現在を見せる幽霊」である第二の幽霊が現れます。
第二の幽霊(左)
この幽霊がまず見せたのはボブの家庭の光景でした。
貧しいながらも奥さんが精一杯手料理を作り、病気を抱えるティムを囲んでとても楽しそうな一家団欒の様子を見せると同時に、ティムがそう長くは生きられない事を幽霊がスクルージに告げます。
また、フレッドの家で開かれているクリスマスパーティーの光景も見せました。伯父であるスクルージを呼べずとても悲しんでいるフレッドの姿や、たくさんの人とパーティーを楽しんでいる姿などを見せました。
第二の幽霊と一緒に世界中を飛び回ったスクルージは疲れきって眠りにつきます。
最後に現れた第三の幽霊は無言のままスクルージを見慣れたロンドンの市街地へと連れて行きます。
スクルージはそこである男性が亡くなったと聞かされます。
その男性は皆から嫌われていて誰にも看取ってもらえず孤独死して、さらに亡くなった事を悲しむ人は誰一人いませんでした。
それどころか、家に訪れたたくさんの人がその亡くなった男性から服を剥ぎ取り、家中の物を盗んでいくのでした。
そして第三の幽霊は、誰も世話をしないまま荒れ果てた男性の墓をスクルージに見せます。
その墓に刻まれた「エベニーザ・スクルージ」という名前を目にし、ようやくこの男性が自分自身であることに気付きます。
ここにきてようやく改心する事を決心し神の慈悲にすがるのでした。
目が覚めたスクルージは日付を確認すると、その日はクリスマスでした。
三夜連続で幽霊と会っていたと思っていましたが、実はたった一夜の出来事だった事を知ります。
そして、心を入れ替えたスクルージは、まずボブの家に高級七面鳥を届けるように手配し、ボブの雇用を見直し、ボブ一家への援助を申し出ます。
それから急いでフレッドの家で開かれているクリスマスパーティーに駆けつけます。
マーレイと幽霊たちに感謝と誓いを捧げたスクルージは、全ての人に対して優しくなり、後に病気が治ったティムから「第二の父親」と呼ばれとても慕われました。
こうしてスクルージは「ロンドンで一番クリスマスの過ごし方を知っている男」として語り継がれるようになったのでした。
クリスマスキャロルの感想
先程も紹介したように、小説クリスマスキャロルは読書感想文の題材にも選ばれるなど、初版から170年以上経った今でもたくさんの人に読まれています。
ディズニー映画でもリメイクされていて、とても人気があり評判も良いようです。
以下、ディズニー映画も含めたクリスマスキャロル関連の感想です。
また、以下のように時を経て何度も読んでいる人もいるようです。
子供でも大人でも温かい気持ちになれる名作です。
お子さんがいらっしゃる家庭は一緒にDVDを見たり、読書感想文の本に選んでみてはいかがでしょうか?
以上、今回はクリスマスキャロルとはどういう意味なのか、そして、小説クリスマスキャロルのあらすじ要約と登場人物に関して紹介しました☆彡
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