びわの名産地は長崎?旬はいつ?栄養は?枇杷と琵琶の意外な関係!
枇杷というと「頻繁には食べないけど、美味しい果物」
といったイメージを持たれている方が多いのではないではないでしょうか。
今回は枇杷に関する情報をお伝えしていきたいと思います。
びわの名産地は長崎県!
びわ収穫量全国ランキング以下。
1位 長崎県 (全体の35%)
2位 千葉県 (全体の11%)
3位 鹿児島県(全体の9%)
4位 香川県 (全体の8%)
5位 愛媛県 (全体の8%)
6位 和歌山県(全体の6%)
7位 兵庫県 (全体の3%)
1位の長崎県が2位の千葉県の3倍以上の収穫量となっています。
なぜ長崎県の収穫量が多いのかと理由は、次の話が参考になると思います。
ご存知のように、江戸時代に日本で唯一外国に開かれていた窓口は長崎の出島でした。
ある女性が、中国語の通訳を生業とする唐通詞からもらった種を実家に持ち帰り、
畑に播いたのが長崎のビワ栽培の始まりと言われています。
この時に持ち帰った種がのちに「茂木」と呼ばれる品種となったのです。
200年近く経過した今でも、「茂木」は日本のビワ栽培面積の55%を占める主要品種となっています。
その他の品種は、田中、大房などがあります。
枇杷の旬はいつ?
枇杷(びわ)はバラ科ビワ属で収穫時期は5月~6月頃。
旬は初夏の5月、6月ですが、ハウス栽培も行っており、
1月頃には早生種が出回り始めて、3月頃から茂木びわも店頭に並び始めます。
痛みやすいので比較的値段が高く、高級果実として扱われることが多いです。
なかなかスーパーなどでも限られた時期しか見ないですよね。
枇杷に含まれる栄養は?
びわの実には、β-カロチンとβ-クリプトキサンチンが多く含まれています。
これらは体内で体内でビタミンAに変換され、次のような部分の健康維持効果があります。
髪、視力、粘膜や皮膚、喉や肺など呼吸器系統。
また、びわの葉には、アミグダリンやクエン酸などが含まれています。
アミグダリンはがん細胞を正常細胞に変える効果があり、大変注目されています。
その他には、昔から腰痛や腹痛などに対して、
痛みを和らげるものとして利用されていたそうです。
枇杷と琵琶の意外な関係とは?
楽器の琵琶と果物の枇杷がありますが、
どちらが先に名づけられたのでしょうか。
それは、実は楽器の方が先なのです。
前に押して弾くことを「枇」といい、
手前に弾くことを「杷」というのです。
楽器の琵琶の胴(どう)が木で作られているので、
木へんをつけて「枇杷」と書き、
後に琴(こと)の一種だというので、
「琴(こと)」の字の上をそろえて「琵琶」と書くようになったようです。
琵琶と書くようになったのでは、5~6世紀ごろではないかと言われています。
このように、果物の枇杷よりも楽器の琵琶の方が先に名づけられました。
そして、ビワの実は楽器の琵琶の形そっくりです。
つまり、楽器の琵琶に形が似てたので果物のびわを枇杷と表記するようになったという訳です。
参考情報
上に書いたように、枇杷には元々薬としての効果があり、
枇杷が屋敷にある家は病気を治すために訪れていた人が後を絶たなかったようです。
そのことから、
「枇杷を屋敷に植えると病人が絶えない」
と言われるようになり、家に枇杷の木があると縁起が悪いと言われるようになりました。
病人を治すのに縁起が悪いと言われるなんて、
枇杷の立場になって考えるとかわいそうですね(笑)
店頭に並ぶ期間が短い枇杷、ぜひ旬の時期に食べてみてください。
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